その他

minuのはじまりにあった、一つの笑顔

「美容には、心を支える力がある」
                   その想いの原点となった、ある出会い。

私は、病院で看護師として働いていた頃、
抗がん剤治療を受けている患者さんに、華やかな色の帽子をご案内したことがありました。

髪が抜けてしまったことに戸惑い、鏡を見るのがつらいと話していた方でした。
だから、せめて少しでも気分が明るくなるように…と、
「こんな明るい色の帽子もありますよ」とご案内したのです。

後日、その帽子が病室に届いたタイミングで、たまたま私が訪室しました。
「今ちょうど届いたところなんです」と、少し照れくさそうに話されて。

その場で帽子を試着されたとき
恥ずかしいような、でもどこか嬉しそうな、はにかんだ笑顔を見せてくれました。

そして、「写真、撮ってくれますか?」と。
「家族に送ってあげたいんです」って。

その言葉に、胸がいっぱいになりました。
笑顔で「いいね」って話しながら、一緒に喜んでいる時間。
それは、私にとってとても特別なひとときでした。

それまで私は、看護師として日々の仕事を「しんどい」と感じていたし、
患者さんの回復を心から喜べる余裕もありませんでした。

でも、このときだけは不思議と、心の底から嬉しかったのです。
外見を整えることが、こんなふうに心を支えるんだと、初めて実感しました。

この体験が、minuの原点です。
「外見ケアを通して、その人らしさを取り戻すお手伝いがしたい」
そんな想いが、このとき芽生えました。

minuに込めた想い

病院では届けきれなかった、もう一歩深いケアを。
見た目の変化に悩む人が、少しでも自分らしさを取り戻せる場所を。

がん治療中の方、なんだか心が疲れてしまった方、
サロンに行くのが不安な方──
どんな方も、安心して「自分の話」ができる場所でありたいと思っています。

ここで、新しい自分に出会ってほしい。
そんな想いを込めて、サロンを作りました。